シャチのような私がみた。シャチが登場する映画 「君と歩く世界」

この歌うポーズがプールから上陸したシャチにそっくりと言われる浅井雅子です。

ザッパーーーン!

さて

2,3年ぶりに「君と歩く世界」を先週末にDVDで見てみました。

この予告編ですが、

「全然、、、違うかも」というのが正直な感想。

なんといっても原題は

「錆と骨」といった題名だそう。

 

ん?なんかに似てる

そう

たけし主演の

「血と骨」っぽい原題。

しかも

血と骨に負けていないノアールな世界!!!ole!

・・・・・・・・・・・・・・

「シャチの調教師をしているステファニーが

事故で両足を失って、粗暴なシングルファザーのアリとの交流で

生きる希望を見出していく。」という感じ。

 

予告には「君は希望だ」とアリが言ってますけど

一切、そんなの映画の中にはなくて

「足を失ったステファニーにとっては彼の存在が希望になる」というのが本当のところです。

 

そして私にとっては、この映画は

「私が好きな音楽」と一緒だったというところが惹かれたのでしょうか。

・展開が読めない

・人も人生も自分の思うようにならない

・だからこそ「自分の気持ちを伝えるという手段」でしか

自分の存在を相手に訴えることはできない

 

ということを強く感じた映画です。

そしてまっすぐな気持ちでいることは、

必ず相手に伝わる魂のストレートパンチなのだ。と

アリの激しいファイティングシーン(裏格闘や性行為)を合わせても感じました。

 

この映画のなかで

言いにくいだろうということも

主人公の二人はお互いに正直に言うところが

とってもリアルに、そしてうらやましくも感じました。

 

恋愛に行き詰ったカップルには薦めたいですな・・・・

 

おそらくここまでストレートに、

またさらには相手に言われてまともに受け取るという

関係性が、「現実のよくある恋愛には薄くしか存在しない」気がするのです。

だからこそ、このリアルさがとっても新鮮なのです。

キリッとしていて、研ぎ澄まされたナイフのような言葉が飛んで刺さっていきます。

 

それはメールというもののやり取りにおいてもそれを感じました。

現代はSNSもLINEも

またさらに相手を観察できる?ようなアイテムも

多々存在しますが、、、、、、、

この映画の中では

余計なことはよい。

「あって行為が可能かどうか」

だけを確認するアイテムとして

携帯電話が存在している初期の二人。

・・・・・・・・・

この映画はとてもつらい部分も多いけど、

いくつかとっても好きなシーンがあります。

私は幼児教育を先行してましたし、28年間

子どもと触れ合う仕事をしていますので、

初期のアリの子供に対しての態度は、

あまりにもひどいなと感じることがありました。

とても不快でした。

ただ、、、それも

「己の欲望にはとことん忠実である。」

ということや

「相手に勝つということにかけての努力だけは決して

惜しまない」という彼の持つ別の才能のほうが勝ってしまう印象でした。

彼のこういう性質って、失われつつある男のなにかを感じるのは

私だけでしょうか?

言ってることは嘘がないし(それも困ったものですが)

やってることにも疑いを持たないし(やらされたことで大変なことに巻き込まれるけど)

 

アリという男は「女性にとっては」大変に困ったものです(笑)

こいつがキライと途中で嫌になる女性もいるでしょう。

 

ただしこの凶暴な野獣が、

人間の心に触れていくときに微妙に変化が起きます。

この変化の過程が面白いし、

人間の弱さがあってこその展開なので

この部分だけでも見る価値があります。

でも現実はそう簡単に人間は変わらないので、

この後のストーリーがハッピーなのかどうかは

私には疑わしいところです。

 

ステファニーは女にとっては女の敵のようなタイプの人間(笑)

それが最後まであんまり変わりません。

だけど彼女の作りこんだ女の壁や、不器用さを取り壊してしまうほどの荒くれものが

現れたことで、彼女がなんだか女性らしく可愛く見えてきます。

 

やきもちを焼くシーンなどは見ていてうずうずしてしまいました。

「そんなこと言うな~~~。」という感じでしょうか(笑)

でも、ああ~~言っちゃったよ。この男には伝わらないぞ!的です。

 

 

けれども、足を失って。その後義足を付けてからの

彼女は、本当に見ていてなんとも強くてかっこよくて一人で立っているという

風情が女からみても、様になっていくのです・・・・・ここが不思議。

 

もともとファイト的な映画が好きなので、私はこの作品は普通に見れますが

あまりに痛々しいし、つらいし、きついなと感じる女性も多いかなという映画です。

 

恋愛映画のふわふわ感はゼロなのですからね(笑)

 

人生を戦って、欲を感じて、困難に打ち勝ってさらに得ていくものとは何か。

 

そんなものを垣間見れる映画で、

大好きな映画です。

 

私も戦いたいなとこういうものを見ると思います。

 

私の中で、この映画に属するものに

「ジョゼと虎と魚たち」

を上げます。

こちらも下半身が不自由な女性が

男性との出会いによって変わっていく内容ですが

形は違っても、人間はぶつかり合わないと本心が見えないものだと

いうことと人間の底辺の強さを描いていると思います。

 

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浅井雅子はポルトガルの音楽ファドを歌っています。

今後のライブ情報などは以下のHPに載っています。

是非一度哀愁のファドライブを体感くださいませ。

ファド歌手 浅井雅子 

https://www.machakocanta.com/

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ABOUTこの記事をかいた人

asaimasako

MACHAKO(浅井雅子)です。ポルトガルの大衆音楽ファド(FADO)を歌っています。 行動力と溢れ出るパワーで生きています。フラメンコ・サンバ・サルサも大好きです。ギターとパーカッション命。好奇心いっぱいに生きてます。