好きなことなら、条件がどうであれやれるもの。

私はファドというポルトガルの哀歌を歌うまで

さまざまな活動をしてきました。

幼稚園の先生

役者

ヒップホップダンス

ミュージカル

ジャズダンス

リトミックインストラクター

キューバンダンス講師

その他・・・

いろいろやりながらも

やっぱり小さい頃からの夢だった

歌というものを、追求し始めたのは

30を半ば過ぎてからでした。

遅いスタートだったと思います。

 

それでも今はっきりと

確信しているのですが、

それは若い頃、例えば20代にもしもファドに出会っていても

きっと惹かれはしなかっただろうということです。

 

若い頃は目新しく華やかなものに目が奪われ

踊ることが大好きだった20代、30代では

私にはきっとファドは一瞬では響かなかったはすだから。

だから10年前に出会ったのです。

 

本来がお祭り女と呼ばれるくらいお祭りや盆踊りが大好き

盛り上がるの大好き、楽しいこと大好き。一人で各国どこにでも飛んでいく。

それでいて

一人でいるときは夢見がちで妄想ばっかりしているこの地味なひっそりした性格の部分、

加えて人生の中で最大の苦みや痛みを存分に経験したとき・・・・・・

そんな私に

ファドがちょうどヒットしたのが2007年の秋のこと。

今から約9年半前。

 

思い返してもファドを知ったそのショックは、しっかりと残っています。

それは私の心にずんずんと侵入してきた未確認音楽だった。

ファドと知らずにファドを聴いたから。

その後、

2008年にたった一人でポルトガルに渡り、

その翌日からたったひとりでバイロアルトやアルファマで歌い始めました。

私がたった一人で挑戦したことを話すと多くの人は

「すごいね。よくやれるね」

「よく怖くなかったね」

「言葉もわからなかったのにどうしてできたの?」

「どう考えても普通じゃできないよ」

などと感想をくれます。

 

けれど当時の私にとってみたら

「誰も自分を知らない場所だからこそ、自由にできたし、さらには勇気さえも必要なかった」と言えるのです。

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そのときの私を今でも私は

まるで客観的に映画を見ているかのように思い出せます。

若かったし。もうちょっと細かったし。(笑)

けれども今とも何も変わらず、

私は堂々としていました。

 

そして

今だって、そのときと変わらないことがあります。

それは

 

毎日をワクワクし続ける気持ちが減らないこと!

常に新しいことや、知らないこと、難しいことを見つけ出して

チャレンジをする精神をずうっと失っていないこと。

どこにいったってなんだってできる。

 

それこそが私がファドを歌う続けている底辺にあるのでしょう。

 

知らないことも

難しいことも

新しいことも

すべては普通に生きてるうえで私にとっては日々

出てきてほしい刺激です。

これがなかったら絶対に

私は生きてはいけない。

 

やりたいことがファドを知ることだったので、

ポルトガルではどんな条件であっても私は

歌えるまでは店で粘り続けました。

深夜2時まで居残ったこともあります。

でもそれは自分にとっては

 

なんてことのないこと!

だって好きなことをするのに条件など最初は必要でしょうか?

どんな条件だってやるでしょう。

 

2008年の初めてのリスボンから

今年で10年目です。

 

それでもなんにも変わらない部分を私は一番大事にしています。

それは挑戦する気持ちです。

上手に歌いたいという欲はさすがに出てきました。

 

それでももっと大事なこと。

 

常に新鮮な気持ちでその一曲を精魂込めて歌うこと。

 

そのために日々、ワクワクすることを見つけ出して

チャレンジ精神を失わないでファドを歌うことを大切にしています。

 

時に私の歌い方が

「ドラマティックである」と言われることがありますが、

その理由はその歌詞の中に生きてしまうからだと思います。

その一曲の主人公は常に自分です。

12曲あれば12通りの人生をファドで歌います。

 

10年目の今はフラメンコの踊りを真面目に習っていることもあり、

さらにパフォーマンスにも変化を加えたいと実は思っています。

体の動きにもご注目ください。

 

ファドは静かで美しくて情感のある音楽です。

でも真逆の言葉で言えば

躍動感にあふれ、情熱にあふれた音楽でもあるのです。

私はリスボンでこの

躍動感にあふれ、熱を帯びたパフォーマンスをする歌手に

常にあこがれています。

 

この相反する二つのイメージを共存させられるファド歌手になりたいと

考えています。

まずは明日の神楽坂The Gleeさんでの我々のパフォーマンスで

感じ取っていただけたら嬉しいです。

 

自分のファドを追求し、そしてみなさんにたくさん楽しんでいただける一年にしたいです。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

asaimasako

MACHAKO(浅井雅子)です。ポルトガルの大衆音楽ファド(FADO)を歌っています。 行動力と溢れ出るパワーで生きています。フラメンコ・サンバ・サルサも大好きです。ギターとパーカッション命。好奇心いっぱいに生きてます。