自分の力がどの程度かを客観的に捉え、「最大の努力を素直に」続けている人のお話。

先日、歌の大先輩とお話しすることができ、
非常に良い学びを得たので、ブログにあげたいっという思いで書いてます。

そしてここにある答えは、今まで私が割とずうっと疑問に思っていた
ことの正解に「少しだけたどり着いた」気がしております。

私は、ファド歌手としての活動がメインの歌手ですが、
現在は、河内音頭とフラメンコのカンテ(歌)
を日々勉強しています。
河内音頭は今、大変に良い環境に身を置いて
稽古をつけていただいています。

しかし
カンテは独自で始めてからすでに8年目。
回り道を回りまくり
途中何人かの先生についたのですが、
私も長年指導者という立場が長いため、
「私の望む教え方のスタイルに合う方でなければ
納得できない」
という思いから
歌い移っておりまして、

現在は、非常に教え方に熱意を感じる方に
グループレッスンで時々習っております。

クラスの熱量は私にとって栄養です。

また来てくれた生徒さんに最大の刺激を与えているかどうか、も

私にとって学びです。

この方は、私がずうっと知りたかったことへ
長年の体験からの説明がとても熱心かつ言葉選びが上手で、
テクニックのみならず、聞く耳を養わせる方法を伝えてくれて
毎回、ヘトヘトに
心身ともに打ちのめされながらも、新しい発見をして楽しく
レッスンを続けることができております。

大変に難しく近寄れない世界の歌、カンテフラメンコ。

ずうっと悩み続けて私は歌い続けています。

しかしこの度、とある私の行動力から

心情的に何歩も前進することができました!

それはまず思い切ってその方に
「直メールを送った」こと。

なぜならその方に一度なんとしても
プライベートレッスンを受けたいと思った日に!

「偶然、とある場でばったりお会い」して
あちらから声をかけていただいたので

「私の顔は覚えてもらえてるらしい、だったら今だっ」
という指令が自分にズドンっと降りたからです。

カンテへの悩みや思いを書いて、翌日思い切って送りました。

その後、翌週のグループレッスンを終えた時にも
声をかけていただき、
さらに
先日また違う場所にご一緒する機会もあり
(これも私が自ら作りました)

とうとうゆっくりと話すことができました。

私が聞きたかったことはこのことです。

カンテを諦めよう、やめようと思ったことがあると、その前日に
メーリングリストで聞いていたので、
それはどういう自分の歌の状態の時、またどう言う精神の時であるかということです。

私自身、サルサのボーカルを今やめている理由の1つに

女の歌ではない。
と思っているということがあります。
逃げでもなんでもありません。
私自身、サルサは男性の声や体格、そして
佇まいが合うと思っているし、
女性が入り込めない世界を感じるからです。

そしてカンテに関しては同じ印象を持っています。

難しいという以前に

日本人には到底理解できない。
声的に言えば女性より男性がよろしい感じがする。
スペインのアンダルシアに流れついたジプシーの歌である。


そこにはテクニック云々以前のものがあり、
決して行けない場所が最初からわかっているだけに
躊躇してしまう部分があるのが、カンテ。

でもそんな考えは、その方の一言で
粉砕されました。

しかし、やらない限り近づくことはできない。

上手く歌えたから良いってものではない。

声の出し方やどこを響かせるかを常に探り続ける。

この3つ。


特に私がカンテで思うことの1つに

音程をとって綺麗に、上手くまとめて歌うようなものではない。
ということが大きくあります。

音程はすごくすごく大事で、でも
そこで安心はいつまでもできないし、
ずうっと何を心に持って行かねばならないか
ということを
丁寧にお話ししてくれました。

その土地や民族へリスペクト
といえば聞こえはいいですが

わたしはじつは
それだけではない、と思っています。

歌が響くか響かないかは

「普段の生活で様々に心がけている自分自身の在り方」だと思います。
自分を見つめて変化に敏感でいなければと思います。

正しいという言葉とも違います。

素直さだと思います。
純粋さだと思います。
それを熱く吐き出す力だと思うし。
確かさを探す精神であるとも思いますし。
不安定なときでさえも心は立ち止まらずに
好きに正直で、前進する気持ちを忘れない情熱かもしれない。

とにかく口調や選び言葉。
普段の
佇まいから、現れてしまっているものですね。

他人のせいや、他人の言葉に振り回されているような
弱い精神では私たちには到底、声の強さは学べないでしょう。

作ってやって真似できるものではありません。
何をどう悩み、そこから解決していったかの
生きる姿勢ですね。
だって私たちの好きなんて
現地の彼らからしたら

「外国人がフラメンコ好きっていってるけど俺たちの歌じゃん。」
ってものです。


ファドをたくさん聞きました。現地でも日本でも。

ただし

「本当に心から感動した体験」はそうそう多くありません。

けれど、発見があって必ず私に新しいタネを植えてくれる場所、
そして私が日本で悩みつつ続けて今行き着いたものを
聞きたいと思ってくれる場所は
見つけ出しているからポルトガルに通い続けられます。

それは誰の真似でもない
自分に起きていることです。

そしていい歌を歌う方々は
揃って「声の響かせ方」を研究しております。

この研究度合いは、
声楽をやっているからとかそういうことでは
たどり着けない発声の細かい部分。
そしてその人そのもの。

どこの音が来たら裏声になるとか、
そういうような小手先テクニックは越えているものです。

発音や歌詞の意味理解よりも

響きに注目していると全く違うものを見つけられますね。

とにかく先人の言葉には答えがあります。
そしてそうやって丁寧に物事を大切に
愚痴らずにきちんとやる人は、

必ず引っ張り上げられるしそれ以上の
努力をしているもので、その努力の跡は
色々な行動や発言に確実に現れています。

私がこの先どこまでフラメンコのカンテを続けるかは
わかりません。それほど、難しいとわかります。

ただし、このようなステキな先人のいる歌である限り
それは素晴らしい与えられた環境なのです。

ファドに関してはここまで人に伝えられる人が
日本にいるであろうか?と今また考えています。

彼女ほど、客観的に自分を見つめ
さらに最大な研究をしていれば、

 

もっともっと
現地だけではなく日本でも伝えられるはず。

しかし私は色々なことを勉強しては私なりの楽しみ方を
さまざまな方面のお客様に伝えるファド歌手であるためにも
こうしてほかの歌の世界にも接点を持ち、
歌、声を丁寧に学べる環境を絶やさないように生きていこうと思います。

まずはファドを多くに聞いて
知って欲しい。だから自分に向いていることを精一杯する。

どうやってファドを知り得るかの場を増やしたい。

それが私の持つ使命だからです。

★今日のチャレンジ★
思いついたら即行動。
確実にいい言葉を引き寄せました。知りたいことは素直に聞いて、
自分のモチベーションを
常にあげない限り、近づけない世界があることを知りました。
ありがたいことに夏にプライベートが実現しそうです!

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

asaimasako

MACHAKO(浅井雅子)です。ポルトガルの大衆音楽ファド(FADO)を歌っています。 行動力と溢れ出るパワーで生きています。フラメンコ・サンバ・サルサも大好きです。ギターとパーカッション命。好奇心いっぱいに生きてます。