美しくなって行く人たち

歌っている時の顔というものがある。
歌っている時の立ち姿というものもある。
目線も、手の動きも、、、、

そう、

どんなに声が良くても、
どんなに発音が良くても、
どんなに美人でもスタイルが良くても、

 

そして
どんなに「正しいことをしている」としても、

魂から
「本当に歌が好きで
本当に声に曇りがない人」の

音の響きには
決して敵わないと私は常々思っている。

私はそれを
ストレートボイス と名付けた。

2009年のリスボンで私は2人のファディスタと
運命の出会いをした。

黒人ファド歌手 アナマリア

現代の女帝  レニータジェンティル

 

この2人との衝撃の出会いがなかったら
私はファドをずうっと誤解していたようにさえ思う。

それくらい2人は魂から歌っていたし、

見た目とか

もう、そんなことは

堂々と超えた見栄えで、
自分をさらけ出していたからだ。


アマリアロドリゲスの映像からとはまた違う
「そこにある女の生の迫力」をその声に見たからだ。

 

本物の歌手だなと思い

こんな風になりたいと思った。

この2人については今後改めて述べる前に、こちらの私のファドへの挑戦エッセイを是非読んでおいていただきたい。

私のリスボン滞在記 ファドへのチャレンジ
 

さて
タイトルのどんどん美しくなって行く人たち。
それは今私が歌を、そしてストレートボイストレーニングを
教えている方々のこと。

 

通い始めた当初は、
それぞれの持つ
癖が強固に前にあった。

そして誰もがそれに気づかないでいた。

レッスンを重ねてゆっくり癖を取り、
本来のまっすぐな声で歌えるようになってからは
表情が和らぎ、余計なビブラートや
安定しないロングトーンが直って

表情が素晴らしく美しくなった。

歌っている時の顔はとっても大事だし

姿勢も大切だ。

もともと持って生まれたものさえも
それは超えて行く力がある、

「見た目」よりも強い

「見栄え」になる。

私が今までお客さんに言われた感想で
心底嬉しかった言葉は

「マチャコさんの歌ってる時の顔が好き。」

である。
おそらく、これは実は
声を褒めていただくことさえも超える
相当の嬉しさだったと思う。

でもそれは、実は聞いてほしい人に向けて
(そこにいるとは限らないが)
歌っている時や、
自分が素直に表現できている時なのだろうと思う。

おかしな自身で背負いこんだものが
ありすぎると、決してそうはなれないし、ならない。

いつも私はそこに、気をつけている。

歌う時はとにかく集中して
リラックスしていたい。

赤ちゃんのように素直でいたい。

そして対象物に向かって
真っ直ぐに声を出したい。

どんな歌もそうかもしれないけれど

ファドはそれに本当に値するような
歌だと思う。全てある意味、

受け入れて捨てる。ような歌だから。

歌ってみればわかる。

だからこそ、
本当に本来の自分と向き合えるファドを歌う人が
もっと増えて行くといいなと思っている。

私に習いに来ている方は現在は6名。
うち2名は本格的にファドを
歌い始めている。ほかの方々はラテンソングだったり、歌謡曲だったり色々。

12月の発表会までにどこまで行けるかわからないけれど、
彼らはそこで練習の成果を人前で発表する。
さらに
来年はファドを歌う人のみの出演も考えている。

私のレッスンはガチで1時間ちょっと

ずうっと
暑苦しい 笑

 

ずうっと熱血気味に与え続けてしまう。

だけどたった1時間でみなさんは多くの声を身につけて行かれている。

私自身が考えている
個人が成長するボイトレとは、
ピアノに合わせて全員で歌うこととは
全く違う。

あああああああああーーーっという
高低メロディを歌うことでは
まったくなくて

その人の声を引き出すには、

その人だけの声に直に触れられる

個人レッスンじゃなくちゃダメな理由がある。

また次回はそこを語ろうと思う。

私自身は、個人レッスンと、さらには自分が多大な影響を受けた歌手のそばを
離れないことで、強い声になった。

そして表情は本当に

 

本番に
これでもか、と
「断然光輝いている人」からしか、学べない。

歌う時の姿勢は

普段の姿勢や生活、どのような体を使ってそれまで動いてきたかが見える部分。

この辺りに関しても

私も常に目標になる人を念頭に置いている。

 

★今日のチャレンジ★

いつでも歌い顔が美しく立ち姿が決まるようにありたいと願うなら

普段からやることはいっぱいありますね。

 

でも何よりも、見本となる人を見つけてしまうのが一番です。

そこからオンリーワンになっていけるから。

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ポルトガル大衆音楽ファドを歌い、南国の熱いキューバダンスを踊る。ラテン界のチャレンジャーMACHAKOからの皆様への声とココロとカラダに役立つ情報をお届けしています!

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ABOUTこの記事をかいた人

asaimasako

MACHAKO(浅井雅子)です。ポルトガルの大衆音楽ファド(FADO)を歌っています。 行動力と溢れ出るパワーで生きています。フラメンコ・サンバ・サルサも大好きです。ギターとパーカッション命。好奇心いっぱいに生きてます。