今日はオハコsongの個人レッスンでした。
今日の生徒さんはこのクラスにきて
持ち歌のキーをぴったりに上げている女性。
今までのほかのクラスのボイトレで、キーを低めに設定されていて、
聞く人にとって、あまり耳障りのいい音ではありませんでした。
けれどその先生からは
「あなたはこのキーで」と決められてしまったようで
仕方なくその音で歌ってき続けてしまったのです。
その結果、うまく歌えず、自分に自信が持てないまま長く歌ってきてしまいました。
そのせいでというのでしょうか。。。
合わないキーのため、声が通らず、癖が強い歌いかたになってしまったんですね・・・
癖と一言でいいますが、
本当に取れないものです。
ないほうがよいです。ここはきっぱりと言わせていただきます。
まずはない状態で、自然とすんなりと歌えることが
なによりも歌の底辺で大事だからです。
色合いというのは
自然についてくるもので、
最初から声に癖をつけて歌うと
それが慢性化してしまうからです。
色々な歌を丁寧にやる中で、
だんだんと声の使い方も知っていき、
その歌にあった自分なりの色合いがつけられるまでは
相当な時間がかかるのです。
私はその生徒さんに
なんどもなんども耳にタコができるまで
「それ癖強いね」
「そこしゃくらないほうが自然だよ」
「どうしても低くなると頑張った声になるね」
など、ダメだしといいますか、
こうしたらもっとよくなるのに・・・・・
を言い続けました。(先月)
そして今日のレッスン、
なんと、その方は
癖がきれいに取れた素直な歌い方になっていたんです。
ご本人は気が付いていないようでしたので
先月と全然違うよ。とお伝えしましたら
なんと
全然練習してこなかった。と
でも意識は大きく変えてきています。
だから声が変わったんですね。
あなたの声には
大きなブレーキがかかっているんです。
子供のころからずうっとコンプレックスだったなにか・・・・・
それがあなたにブレーキ踏ませているんですよ。
そのブレーキを取るのは、一人ではちょっと無理。
客観的にこう聞こえるからこうしようって
言ってもらって腑に落ちるから
直せるのです。
私にも、言ってくれる人がいました。
それはリスボンのファドの友人たちです。
本当のことを言ってくれましたので、信用して
ひとつひとつ直していけました。
お世辞をいうような間柄ではだめなんです。
はっきりとどこがどうダメなのか聞いて
納得して初めて人は変われます。
あんまりきついこといわれたくないし~~~~と言ってるあなたは
それ以上の上達は望めないということなのです。
とにかく彼女は大きくこの1か月で変化しています。
素直に
はいやります。
という考え方があれば
人間は歌も、そのほかもなんでも変われます。
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