傷ついた心と気がついた心 映画「ニキータ」感想


小説でもなんでもそうなのですが、
映画でもいいのだけど、
その中の状況とか、好きなシーンであるとかね。
そういうのって
「すぐじゃないのだけど、似たようなことを絶対に自分でも再現できる」んですよ。

これは「本当」です。

うそだ~~~~って思う方もいるんでしょうが、
まあ火星に行って独りぼっちとか
月にロケットで行くとか

エイリアンと戦うとか

そういう非日常なのではなくて、
もっと人間的に生活的に日常的なことであれば
割と同じような体験ができますよ。

わたしが経験した簡単なところだと、
高校生の時に読んだダンス漫画スケート漫画

(牧村さとる氏のダンシングゼネレーション、愛のアランフェス)

で憧れた土地
NYやスペイン(マドリッド)トレド
村上龍の映画「KYOKO」で知ったキューバ、などは、

大変激しく憧れたためでしょう。その時お金があったとかそういうことでもなくて、


「何度も何度も」行っていますし、

あのKYOKOみたいな体験も
NYでしたことがありますね。一人でバーで踊ったり、アメリカ人の前でキューバダンスを踊ったりね。


キューバでもそうで、あの映画がなかったら

KYOKO と同じようにキューバダンス踊ろうなんて思わなかったはずです。

たった一人でニューヨークからキューバに向かうのはおんなじ流れでしたよ。

そしてそこで出会った人や環境のおかげで私は
「今の仕事」ができています。

 

子供のころはギター弾き語りをして日本中を興行してまわるアニメ「さすらいの太陽」

が好きだったのですが、
どうやら弾き語りは私は中途半端ですが、実際に大人になってやってみたり、

花村萬月さんのデビュー作「ゴッドブレイス物語」では、

関西に女性リーダー率いるバンドがライブに行く話がでてくるのですが、

これがもう大変に憧れるハードボイルドでして、何度も読み返してボロボロになりました。
数年後本当に一番最初に私がライブで初遠征したのは関西だったりね。

これは行った場所や自分が興味ある音楽ダンスに限りましたが
案外、他にも環境であるとか、
心情や出会う人も、求めていると同じような人に出会えますよ。名前や顔まで似てたりします!

あとは詳細は省きますが、宮本輝さんの道頓堀、、、、こちらもどこかしらの引き寄せて

同じような状況がやってきた経験もありますよ。今思えばたくさんありすぎて思い出すこともできないくらい、

以前からある物語に沿ったような出会いが多いんです。


ほんとに。思ったようにそれがかなっていきます。。。

だから私は悲しい物語や
あまりにも不条理な物語の小説や映画を最近は
決して見ないように憧れないように
なったんです。そうなりたくないから。

最近、メルカリでそういった漫画や小説を一気に売りました。
(またこれが売れる!!笑)

昔から何度も何度も繰り返し見てしまう映画に
リュックベッソンのニキータがあるのですが、

19歳くらいの時に、本当にこの映画を偶然映画館で見てしまって、
ものすごい衝撃で。
納得できない部分もいっぱいありましたが(今でも大使のシーンがよくわからないなぜあそこでレオンが来てしかも役に立たない!もっと訓練されている人が来るべきだ!あの変装は何だ?バレバレだ、、、etc)

やっぱり好きなシーンが多いんですよ。

特に訓練所から卒業し、スパイ(秘密工作員)として
ニキータが外で生活をするようになってまもなく、あたりの
シーンがどれも大好きです。監獄から出れてつかの間の幸せを感じているあたりです。

なぜ私はあんなに若いとき、
このニキータの気持ちが何かすごくわかったのかなあって思うんですけど、

今だと、本当に納得できます。

この映画はアクションでもサスペンスでもなく

愛に目覚める女性の映画なんですね。

最初は愛も知らず人の命の重ささえもわからなかった少女が
おとなになって愛をしったために「生きづらくなっていく」のです。

あんなに傍若無人だったニキータが、人を殺せなくなり
泣くじゃないですか。
何度も何度も。

あの繰り返しで見てる人は気が付くんですね。

「この子は男が守ってあげなきゃ」と。

人は「自分を強がらせるためにやっていること」がいっぱいあります。

でもそれを取っ払ってしまったら何が残るのかなっていうのが
わかる映画でした。

自分の弱さを知ったときに、鎧を脱いですべてを告白すれば
きっちりと愛が残っているのですが、
やっぱりそれ以前に
「悪いことをした場合」は、

どんなに自分のやってきたことに気づいて、嘆いても見えた愛も大事な人も、置いて生きていかねばならないのですね。
それが正義だし仕方がないです。

30年もたってみて、
この映画はそういうことなのかぁという自分なりの解釈です。

だから
「なかったことなんかには何もかもできない」のだから

やっぱり常日頃からいつわりのない自分を見せて
裸で生きていたほうが、愛する人を最終的には、
傷つけずに済むということでしょうね。

傷だらけになったニキータを愛するマルコの想いの深さに

いつも

「私はここまでにはなれないなあ」と敗北感を味わって見終わるのは、何度見ても変わりません。

それでもって、
「こんな優しい人がいたらいいのに」、と
憧れて見終わるのも変わりません。

マルコを演じるジャンユークアングラードさんの優しさと暖かさは本当に胸を打ちますね。

でもニキータには恋が叶わなかった相手であるボブの存在がなくては生きれなかった。

傷ついた心と、それに気が付いた
二つの心の切なさですな===。

 

ラストシーンは、物悲しさで溢れています。けれどそうなるしかなかった。あれ以外の結論はないのですから。

離れることでしか守れないなんて一番悲しいから
やっぱりこの映画もそろそろ見るのをやめる時期かもしれませんね。

 

だけど訓練所から解放された後の6ヶ月のニキータは

人生の最高の時をマルコと過ごしたはずです。

その経験が彼女を変えていったのだと思います。

 

みなさんは好きですか?

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で

浅井雅子の公式メルマガ(MACHAKO)「人生はサウダーデ」

ポルトガル大衆音楽ファドを歌い、南国の熱いキューバダンスを踊る。ラテン界のチャレンジャーMACHAKOこと、浅井雅子の日常をサウダーデいっぱいでお届けいたします。 長年にわたるキューバ・ポルトガル・スペイン滞在中の面白エピソードも満載です。皆様、是非ともこのメルマガでパワーチャージしてくださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

asaimasako

MACHAKO(浅井雅子)です。ポルトガルの大衆音楽ファド(FADO)を歌っています。 行動力と溢れ出るパワーで生きています。フラメンコ・サンバ・サルサも大好きです。ギターとパーカッション命。好奇心いっぱいに生きてます。