年齢による経験値の深みで歌えるというほど甘くない世界。

ボイトレ悩み相談受けてて、どんなことが皆さんつらいかが本当に身に染みてわかってきています。

それで、そんな方々をぜひとも救いたい~~~っとオハコsongボイストレーニング始めたっていうのもあるのですけど。

この2年ほど、かなり真剣にたくさんのボイトレの生徒さんを実際に見てきたことで、わかったことがあります。

 

50歳近くなってくると声が出にくくなる。

息が続かない。

ロングトーンできない。

かすれちゃう。

高音がでない。

低音が響かない。

普段の声さえ出すのが疲れる。

エトセトラ

 

それはそれはいろいろな悩みがあるのですよね。

深くうなづいて、わかります。

 

そしてその悩みは

「歌は経験値が重なって年齢が高くなるほど熟成される」

 

・・・・というのとは

「あまり関係のないところ」だったりする

「声そのものの悩み」なわけです。

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つい先日も、ファドの歌唱について

「年を重ねないと味わいが出ない」

「若いファド歌手はいまいち」

などなどの内容を聞いたりしましたが、

 

私は、そのどっちも反論したい派。

「年を重ねなくても味わいは出る」し、

「年を重ねたところで、経験値を歌に声に加えて味わいとして乗せるのは心とテクニック」なので、

また別の話。と思うのと

 

若いファド歌手だって今や才能のある方がいるのだから!

※マーラペドロちゃんを見てください、若干10代でもこの哀愁感が只者ではありません!!彼女は私一押しの若手ファディスタです。このストレートボイスの純粋な美しさは、そうそういません。。。。彼女は本当に鼻にかかるような声を一切だしません。

常にまっすぐに透明な心で歌います。

 

このように、若くてもファドの持つ、サウダーデをとても表現している人も

多くいると思います。(もちろん小学生くらいのお子様の場合は、どんなに恋愛の厳しいファド模様を歌われても年齢的に合わないと思いますけど・・・)

正直年齢は関係ないと言い切れる部分のほうが歌において多いです。

 

実際は年よりも経験よりも

深みのある低音の声

高く響く美しい声 といった

 

「鍛えている声を各種、きちんと持っているかどうか」だと思います。

ストレートボイスが基本にありながらも

発声はミックスしてこそ、数多くの曲に対応できるのですから。

 

とにかくそういった声そのものを持っていることが一番大事で、

あとからつく人生経験値とかじゃやっぱりないと思うのです。

 

声に自信があれば、そこに経験値を加えた

+αが加わるのは間違いのないこと。

 

けれど、まず自分のもともとの声に自信がないのでしたら

それは無理です。

また今は歌えている人でも、

声の衰えがきますから、

どうやって声を守るかを考えていなければ

あっというまに頂点からは落ちていく声量になるでしょう。

 

だからすべての底辺を支えるためにも地声のストレートボイスをきちんと定番でまずは作り上げましょうということになるんですけど。。。。

年齢とともに枯れていくのは「声だけじゃない」ということなんですね。

 

姿勢や筋肉の衰えにはじまり

体力的なこと、さらにいうと

気持ちや気合いというのかな、

 

そういうものも歌には関わってきます。

すべて上向きに、まだまだやれるし、余裕だよ~~~

というまでに

するためには、

声そのものの力といろいろな柔軟性がないとなあと。

かといって最初から裏声で歌って力を抜かない方向。

そういう

年齢重ねて、味わいのある声ねということで、

「10何曲もうたえる」のは、本当に多くのなかのひとにぎりですよね。

 

2,3,4曲ならよいですけど、

 

2,3,4曲でいいとするのか

数十曲をちゃんとに歌うのか、

 

底を目指しているだけでもおそらく変わります。

 

60歳になったとき

1ステージで何曲歌いたいですか?

 

それを自分の目標にしていく。

 

70,80歳になったときどうなりたいのですか?

 

私はそこまでになっても

やっぱり数十曲歌いたいので、

今から声をさらに鍛えていこうと思います。

 

昔ポルトガルで80歳くらいのおばあちゃんが2ステージで

合計して10曲くらいをすごい声量で歌っていました。会場は80名くらいは入るレストランでした。

私はそこに2009年のポルトガルについてその日に、見知らぬギタリストに連れていかれたのですが

あまりの衝撃に、途中でおそろしくなったほど、彼女の声は

透明で力強く素晴らしかったのです。

 

ポルトガルではそういった場所に多く遭遇したのです。

年齢ではない、

年を重ねた深みだけでもない、

 

そこには、ずうっと歌い続けてきたから

そうであるべき姿があったのです。

 

そう、

ずうっとそうあったからそうあるべき今がある。

 

この素晴らしい「自然な状態」に、私たちもなれるはず。

 

何かのせいにしないで、今の自分の声をよりよくするには

どうしたらいいのかを自分が一番大事に考えていることだと思います。

自分の声をどう守りどう鍛え、どう使いましょうか?

 

私は自分自身でもそこを常に考え、レッスンに来てくださる方々にも、一番大事に伝えます。

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

asaimasako

MACHAKO(浅井雅子)です。ポルトガルの大衆音楽ファド(FADO)を歌っています。 行動力と溢れ出るパワーで生きています。フラメンコ・サンバ・サルサも大好きです。ギターとパーカッション命。好奇心いっぱいに生きてます。