ストレートボイスへの想い

先日、ファドではありませんが、よく似た同じく民族的音楽を歌っている方とお話をする機会がありました。

その日は音楽談義も含め、人間的にも尊敬できるその方のお話がとても勉強になった私です。

やっぱり「いつもいる場所にはない範囲の違う方にお会いする」っていいですね。

その内容が非常に興味深かったのでシェアします。

 

私はもともとファドはストレートボイス(地声)をメインにして歌うものだと思っていますし、

ただ楽曲によってはささやくように、また高い音をミックスボイス気味で通すのも時には綺麗でよいと思いますが、それも曲に寄りますし、そこは選び方だと思うのですが・・・・

でも

最初からファドを裏声メインでビブラート高音で歌うのだけは、やっぱり嫌だなと思うんです。

 

基本は「生声での地声が強いこと」がファドを歌うための条件の一番だと思ってます。

それはなぜかというと、

ポルトガル人の声量は、そのポルトガル語という自国の

言葉で作られているものの「すごいぶっとい音圧」が支えていて、

その言葉は裏声では決してできないからです。

実際日本語と発音が全く違う部分が多く、その違いこそがあの圧を作っていると思えます。

本当に、うまい人のファドは、その部屋全体に波がくるような波紋が広がるかのようなすごさなんですね。

 

声が太くて高くて低くて自由自在。

 

ストレートボイスならではの、その人の持つ声の素直さ、

思い、何かがまっすぐに伝わり、

気持ちよさも存分に伝わります。

 

それがファドというものが持っている性質だと思うのです。

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それでその、民族音楽の方と話してて思ったんですが

「やっぱり不要な頭声発声や裏声やビブラートが目立つと気持ちいい歌に聞こえない音楽だということなんですよね」という答え。

民族的な音楽ですから、

特に裏声に関しては、あまりにもそれが

当たり前のように歌われると、楽曲の持っている強さが

まったくなくなります。

 

なんでもそうですけど

下地というのがあって、それは「基本的な発声」から成り立ってると思います。

ストレートな地声を存分に鍛えられてこそ、声の底辺の力が付きます。

音域がせまい曲でいいので「丁寧に音程をとって地声を鍛えて歌えていき、その幅を徐々に膨らませて徐々に歌唱力ってあがっていく」んですよね。

 

最初から

高い音を出したい!と思う人多いですけど、

その音だけ出せても一曲の完成度はまったくあがりません。

それに、、

特にファドのような音楽はしょっぱなから

上のドが飛び出すことも普通にあります。

そんな難易度が高い曲をはじめから選ばないですよね。

 

かと思えば低音も女性にしては低いところがふんだんです。

がなってしまって、きれいに響かない低音うたうくらいならと

キーあげて頭声発声、裏声、ビブラートできれいに歌いたいですか???

(それはあなたの都合ですよね・・・・)

そうではなくてですね・・・・

「基本の地声を鍛えて、しっかりと土台をつくるのが大事」で

結局歌唱力は、そうやって徐々に身についていくんです。

本来の歌のもつ性質や特性を知っていくことが大事ですね。

そこから考えることで、歌以外のことが学べます。(心の問題です)

なのに、裏声で歌えるキーに設定して、ある音からは全部その裏声で歌うのでは、地声で発声できているポルトガル語が、裏語でで突然おかしく聞こえたり、そりゃ世界観がおかしく伝わるんですよ。。。

書いてて、なんとなく本当に私はこれをどうしても今伝えたいんだなっと、めちゃめちゃ感じてます。笑

 

音程がいい、音痴じゃない、うまい、

から、良いじゃないんですよ。

心の叫びなのになんでそこから急にきれいに裏声で歌ってるの?っていう矛盾のことなんです。

 

何かが違うっていうことなんですね。

 

この何かが違うまま

やり続けるのは本当に本当に

辞めたほうがいいです。

(あんまりやるともう誰も何も言ってくれませんからね)

私も今河内音頭の師匠につきながら民謡ならではの音の色合いを

丁寧に教わってもう3年目です。

 

1年目の私は、声が大きいだけで(しかもぶっといストレートボイス)

「喧嘩売ってんのかな?」って思われてたそうです(爆笑)。

 

「あの頃のマチャコさんはとにかくすごく声が強かった。」

と、

「抑えてもでてまうんやな~~」と。

でもそれでは河内音頭は歌えません。

 

だから私は苦心して、直していき、今では楽にまた違った声が出るようになりましたよ。感謝しかありません。

 

 

河内音頭は一曲が15分から20分なので、

本当にそんなストレートボイスだけでは勝負しきれないのです。

歌うだけじゃなくて真夏だからすごく熱いし、体力もいりますからね。長い曲を聴かせるというのは、本当にすごく大変なことで、師匠の歌の色合いの多さには本当に驚きます。

 

そういったことから教わって、自分もずいぶんと心を入れかえたからこそ、今、いいたいんです。

 

その楽曲の声って絶対にあるから、

本当に教えるのがうまい、実力ある人に習いに行ってね。

 

理屈とか理論とか雰囲気がそうだから、、、じゃないんですよ。

 

本人の声が本当に「その楽曲が似合う人」に習ってね。と。

ボイストレーニングの先生が、本人が歌が上手いわけじゃないと思います。

ピアノを弾くとか伴奏できるとかそういうテクニックくらい誰でも身に着けられます。

でも

アマチュアのかたもたくさん混じっていらっしゃいますよ。

実際、ボイトレ講師募集要項なんかみると、とんでもない条件が書いてあるのです)

オハコsongでは私のファドを一度聞いてから習いに来る人がほとんどです。

なので、基本的にはストレートボイスへの確実な学びを

そのまま伝えています。みなさんそれを求めていらしてますからね。

そこで素直に学び取って

みなさん本当に強く美しい素直な声を得ています。

見違えるようになります。

 

ここまで私がしつこくこのことばっかり書き続けてるし、

考え続けているので、伝わっているんでしょうね。

雰囲気や、理屈で歌ってはいけないと、ファドは教えてくれてます。感謝です。

 

たとえるなら嘘をつかない自分との対面だし、勝負だと思います。

 

わたしもそうしていますが、

簡単に褒めてきたり、それでいいと言われて安心をしないでほしいのです。

また逆に、違うとかそうするなという声にもぜひ、疑問を持ってください。

誰が何を言っているかが問題です。

私が師匠を信じるように、あなたも信じられる素直で正直で

歌を生徒を本当に愛している嘘をつかない方についていけば良いと思います。

それを信じれたら、

きっといい声がでますしいい歌になっていくと思います。

 

私も頑張ります。お互いに頑張りましょう!!

 

 

 

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ポルトガル大衆音楽ファドを歌い、南国の熱いキューバダンスを踊る。ラテン界のチャレンジャーMACHAKOこと、浅井雅子の日常をサウダーデいっぱいでお届けいたします。 長年にわたるキューバ・ポルトガル・スペイン滞在中の面白エピソードも満載です。皆様、是非ともこのメルマガでパワーチャージしてくださいね!

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ABOUTこの記事をかいた人

asaimasako

MACHAKO(浅井雅子)です。ポルトガルの大衆音楽ファド(FADO)を歌っています。 行動力と溢れ出るパワーで生きています。フラメンコ・サンバ・サルサも大好きです。ギターとパーカッション命。好奇心いっぱいに生きてます。